TANUTANU-OFFICEの事業を始める!と決めてから、気が付けばあっという間に月日が立ちました。家の片づけから始まって、ホームページを作ったり、チラシを作ったり、備品を整えたりと、少しづつ準備を進めています。己の容量の悪さに苛立ちつつも、毎日確実に何かが進んでいる感覚は心地よいものでもあったりします。目標のない人生はつまらない!といったようなところでしょうか。
ところでTANUTANU-OFFICEには、「TANUTANU-OFFICE」とかいう名前の看板を掲げる前からの常連さんがいます。それが、こちらの方。
キジバトです。
別名ヤマバトとも言い、かつては山岳地帯に生息し人前には滅多に姿を現さない鳥でした。因みに、都市部の公園でこれでもかというほどよく目にする黒っぽいハトは”ドバト(カワラバト)”というのですが、このドバトは2002年に環境省から公布された「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」よって狩猟対象から外されていますが、キジバトは狩猟対象の野鳥です。感覚的にはキジバトの方がドバトより珍しい気がするのですが、このようにキジバトが狩猟対象でドバトが保護対象になっている理由は、ドバトが鳩レースに用いられるレース鳩との判別が難しく、カワラバトを狩猟対象にすることによって、レース鳩が狩猟されるようになると色々とまた別の問題が出てくるためなのだとか。とはいえ、キジバトの素朴ながらも美しいその姿はこっそりしっかり日本人に愛されていたとみえ、つい最近までは普通切手の意匠にもなっていました。
さて、そんなキジバトも、1960年以降都市部での狩猟が制限されるようになったことで人をあまり恐れなくなり、1970年代以降は住宅街でみかけることも珍しくなくなりました。それでも、キジバトはドバトに比べればずっと警戒心が強い言われています。
そのキジバトが、我が家の庭に度々訪れたりこのように羽を広げてお寛ぎくださることを、生き物好きの私は結構光栄に思っていたりします。キジバトにとって居心地の良い庭は、きっと他の生き物や人間にも居心地が良い場所のはず!という根拠なき推測の元、これからもキジバトも思わず立ち寄りたくなる場所づくりを目指して、頑張っていきたいと思っています。